おはようございます、新潟の社会保険労務士
新島です。

先日、日経新聞に
シャープのボーナスについての記事が
掲載されていました。

シャープと言えば、
業界では確固たる地位を確立した
有名企業ですね。

このシャープには労働組合が
あるのですが、

いままでボーナスは「5ヶ月」と
いった感じで、

給料の何ヶ月という要求をしていました。

しかし、今年から
業績に連動した形で要求をするということです。

ただ、単純に業績と連動させるのではなく、
経営環境の変化、組合員の頑張りなども考慮して
要求するようです。


記事によると、その背景には、
業績の落ち込みが影響しているようです。

そこで、単純にボーナスを沢山くれという
要求はやめたのではないでしょうか。


このニュースに注目したのは、
会社側ではなく、組合が業績連動ということを
言い出したということです。

比較的安定していると言われている
大企業の組合でさえ、

業績連動にしようとしている
ということです。

先が見えない、現在の経済環境では、
多額のボーナスの約束は
難しいところです。

それは、大企業も同じということですね。


ただ、業績連動ということは、
減らすという意味ではありません。

あくまでも変動するということです。

つまり、業績が向上したら、
ボーナスが沢山もらえるということです。

ここがポイントですね。

シャープの場合は、
変動する仕組みにしようとして
いるようです。


仕組みにしないと、どうなるか?

社員のみなさんは、
なんだ結局ボーナスを減らしたいだけだろ、

このように思うかもしれません。

多少好意的にとらえても、
先行きが見えず、不安になります。


そこで、大事なのは、
仕組みをつくることと、
それを約束してきちんと守ることです。


会社では、色々な取り組みを
はじめますが、

それがきちんと仕組みとなり、続くことは、
意外と少ないものです。


また、思いつきや行きあたりばったりで決めて、
「やっぱりやめた」
「方法を変える」  ということで、

約束が守られないことも多くあります。

これでは、
社員は頑張ろうという気にはならないですね。


つまり、
業績連動とするのと一緒に
継続する仕組みが大事だ、ということです。


また、業績連動とすることは、
もう一つ大きな効果を生み出します。

それは、会社と社員のめざすところを
一致させるという効果です。

元より、何もしていないという
会社はないと思いますが、


普通の社員は、
会社の業績はヒトゴトと考えています。

全然気にしないという意味では
ありません。

何がなんでもということで
必死の動きはしないということです。

自分の生活に大きな影響を
及ぼさないからです。

しかし、ボーナスの金額に
関わるとなれば、

少なからず気にするようになるでしょう。

逆に、頑張って結果ボーナスが
増えたらうれしいと思います。

つまり、ボーナスを業績連動と
することによって、

会社の業績を少なからず意識し、
業績向上に向け動くようになる
ということです。


ただ、何度も言うようですが、
仕組みにしないと意味がありませんので
注意しましょう。

行きあたりばったりだと
どうボーナスに影響するかわからないので、

結局効果はなくなってしまいます。
気をつけましょう。


それでは、
今日はここまでにしたいと思います。

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。




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