こんにちは、新潟の社会保険労務士「越後の虎」です。今回のテーマは「賞与の払い方」、です。

先日ある社長さまから、こんな質問をされました。

「決算賞与を出したほうがいいのか?」

何故そのような質問をされたのか。詳しく聞きましたら、それは意外な理由でした。

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何故決算賞与を出そうと考えたのか。それは「節税」の為、だそうです。どうやら税理士さんから勧められたようです。

法人の場合、利益が出ればその金額に対して法人税がかかります。法人税はいくら支払ったところで、会社が得することは少ないでしょう。もちろん、ランキングで上位になりたいのであれば別ですが。

そこで、どうせ税金として持っていかれるのであれば、賞与を支給して従業員に還元したほうが良いだろう。税金も減らすことができるし。

税理士さんからの話をまとめると、こんな感じです。

私はこの話を聞いた時、「これはマズイな」と思いました。賞与も含め、賃金は「社長から従業員へのメッセージ」となります。節税の為に賞与を出す、このようなメッセージを出すことが良いことでしょうか。

仮に利益の分配という名目だったとしても、特に基準がなく、節税にあわせて金額を決めているとしたら、これも同じことです。従業員は「今年は賞与が多くてラッキーだ」と思うだけです。これは社長様の本意ではないでしょう。

従業員に決算賞与を支払う意図がきちんと伝わらなければ、それは「ムダ金」です。法人税を支払っても同じことです。従業員の受け止め方次第ですが、悪影響を及ぼすこともあるでしょう。

賃金は「社長から従業員へのメッセージ」です。賃金を支払う時、「何に対して支払うのか」「どうしてこのような金額になったのか」「賃金を支払うことに対して何を感じて欲しいのか」、このような事が伝わらなければ意味がありません。

ただ会社に来れば賃金がもらえる。自分が何をしようが、節税の為に一定額の賞与がもらえる。このような賃金の払い方は避けたいですね。


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