こんにちは、新潟の社会保険労務士「越後の虎」です。今日のコラムは「会社を元気にしよう」です。

ある社長様が「賃金制度を見直したいんだが、いくら位かかるのか?」という話をされました。イキナリ料金の話です。確かに社長様にとっては重要なことで、見直しについて強い意欲をもっていたようです。

しかし、肝心の「どんな目的で見直すのか?」「どんな制度を作りたいのか?」ということが見えませんでした。そこでアポを取って、直接話を聞いてみると、何とかしたいのは「賃金制度ではない」ということがわかりました。

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話の要点を簡単にまとめると次の通りです。

「ウチの社員は当たり前のことしかしない」
「でも、当たり前のこともできていないかも」
「元気とかやる気を感じられない」
「だから賃金に差をつけてヤル気を引き出したい」

つまり「やるべきことをきちんとやるようにしたい」「やる気を引き出したい」ということが「本当にやりたいこと」だったんですね。そしてその手段として「賃金制度の見直し」を考えていたようです。

「わかりました」ということで、見積りに入ってもよかったのですが、もう少し話を聞いてみると「賃金制度の見直しでは解決しない」ということがわかりました。その理由は次の通りです。

「そもそも経営理念が示されていない」
「業務方針や業務目標が示されていない」
「情報が開示されず従業員が経営状況を把握していない」
「どのような人材を求めるのかハッキリしていない」

他にもあるのですが、主にこのような問題がありました。もちろん、これらは明示されていないだけで、社長様の頭の中には何となく存在するようでした。ただ、きちんと伝えていなければ、存在しないのと変わりません。

「会社の進むべき道」「何を重点的に取組むか」といったことが決まっていなければ、社員が思い通りに動くはずもありません。もちろん社員自身にも問題は多々あるようですが、そのような風土を「会社が作ってしまった」ことも事実です。

そこで、恐縮なのですが、「このまま賃金制度を見直しても効果は期待できない」ということを話させて頂きました。その後の話については今回は省こうかと思います。

しかし、これだけはお伝えしようと思います。「賃金に差をつければヤル気が出る」とは限りません。賃金制度はあくまでも「手段の一つ」であって「目的」ではありません。

皆さん、賃金制度を見直す前にやるべきことはありませんか?


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