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2006年07月18日

本当に改善?65歳以上の雇用保険適用

今日は「65歳以降の雇用保険適用」、についてです。

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厚生労働省は65歳以上の人でも雇用保険に新規加入できるようにするため、制度の見直しに着手する。失業した人に生活資金を給付したり、職業訓練の機会を提供したりする雇用保険の間口を広げ、高齢の就業者を守るセーフティーネット充実させる。(日経新聞)


現在制度では65歳以上の新規加入を認めていません。一方65歳以前から適用されていた人は継続加入でき、その上保険料も免除となっていました。この不公平の改善、65歳以降の雇用増大を狙っているようです。

2008年からの実施を検討しているようですが、懸念材料がいくつかあります。

1.社会保険料(労働保険料)の増加

財源が不足となれば65歳以上も雇用保険料が徴収されるようになるでしょう。そうすれば更に企業の人件費が増えることとなります。また、来年以降予定?されていた雇用保険料引下げがご破産になるかもしれません。

2.年金がもらえなくなる?

今回の改正が実現すれば65歳以降でも失業すれば基本手当(失業手当)がもらえるようになるでしょう。しかし、年金はどうなるでしょうか。今までの流れからすれば、何らかの調整がされることが予想されます。金額によっては厚生年金がもらえなくなるかもしれません。だったらガッカリですね。

3.雇用継続給付はどうなるか?

現在60歳以降、継続雇用されている場合で賃金が大幅に下がると高年齢雇用継続給付が支給されます。しかし、65歳以降も雇用保険加入になれば、縮小あるいは廃止が懸念されます。60歳以降の継続雇用が段階的に義務化され、65歳以降の雇用も増える。そうなれば60歳以降の雇用は特別でなくなるかもしれません。そうなれば給付金も見直されるでしょう。最適賃金設計に頼っていると・・・

4.年金は段階的に70歳から?

以前から言われていたことですが、もしかしたら65歳以降の雇用を増やすということは、年金支給開始年齢を更に引き下げる布石ということも。これに関してはチョット深読みしすぎかもしれませんが。



考えたらキリがありませんが、単純にバンザイ!と言えない状況だと思いますがどうでしょうか。今回の改正案は改善策というよりも、将来起こりうる様々な法改正の布石という気がしてなりません。議論の推移を注意深く見守る必要がありそうですね。


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社会保険労務士 越後の虎 プロフィール
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この記事へのコメント

1. Posted by YS    2006年07月18日 22:25
雇用保険のこの話題は知りませんでした。
最近失業率が改善され、財源に余裕ができたからでしょうかねぇ。
このような改正案が出てきた背景を調べてみないとなんとも言えませんが、ちょっと嫌な予感もしますね。
65歳という年齢は雇用と年金の役割が入れ替わりますから、雇用保険がカバーする年齢は65歳までで良いとは思うんですが。
いずれにせよ成行きに注目ですね。

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