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2006年07月11日

就業規則が紙キレに!/モデル就業規則の恐怖

今日は「モデル就業規則の恐怖」ある製造業の事例です。

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「就業規則を見直したいと考えているんだけど」

「どうして見直そうと思ったんですか」
「モデル就業規則だったので・・・」

「なるほど、実態に合わないわけですね」
「合わないというか、そもそも内容がよくわからないよ」

「えっ!就業規則を読んでいないんですか?」
「とりあえずコピーしただけで・・・」

「それでは見直しのコンセプトは?」
「まず法律を全く理解していないんだけど・・・」


この会社は製造業で30名程度の会社でした。労働基準監督署に言われて就業規則を作ったとか。作ったと言っても、社内にわかる人はいなかったので、誰かからもらったモデル就業規則をコピーしてそのまま労働基準監督署に提出したようです。

モデル就業規則なので、もちろん会社の実態にあっていません。しかし、そもそも労働法自体何のことやらわからないということでした。そんな状態なので就業規則は存在するだけでルールとして使われていません。要するに単なる紙キレだったようです。

そしていざ見直そうと思っても、そもそもルールがないので見直せるわけもありません。労働法もわからないので、どうやって就業規則を作ればいいかわからないということでした。どのような規則を作るのか考えたこともないとのこと。

モデル就業規則の問題点として多く語られているのが「会社の実態に合っていない」「会社独自の考え方が反映されない」ということですが、もうひとつ大きな問題があります。それは今回の会社のように「何も考えなくなる」ということです。

就業規則は法律で決まっているから作らなければいけないと思う方が結構多いと思います。しかし「組織にルールが必要」なのは当たり前のことではないでしょうか。「義務」だから作るのではなく、「必要」だから作るのです。

そして、ルールとして就業規則をきちんと作ろうと思ったら、「どのような会社にするのか」「どのような効果を期待するのか」考えるはずです。また、法律に適合させるということも考えるでしょう。

これら重要なことを「考えなくさせてしまう」のが「モデル就業規則」ではないでしょうか。もちろん、モデル就業規則は叩き台として、必要な修正を加える分には問題ありませんが。

また、モデル就業規則でなくても「コンサルタントに丸投げ」した就業規則も同じく問題でしょう。モデル就業規則同様に「何も考えなく」なる危険性が高いと思います。コンサルタントは会社のことを良く知っているわけではありませんので。

就業規則は会社の憲法とも言われている重要な規定です。「丸投げ」「コピー」といった安易な作成は避けるようにしましょう。気が付いたら、就業規則を作ったのに、いつの間にか誰にも見せることのできない「単なる紙キレ」になっているかもしれませんよ。

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労働法の相談室 │Comments(3)TrackBack(0)モデル就業規則の恐怖 

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この記事へのコメント

1. Posted by 労務管太郎    2006年07月11日 10:58
新島先生。ご無沙汰です。
そろそろ梅雨も明けそうですね。
子供の頃、夏はよく母の実家の佐渡島に行ってました。
最近、行ってないな〜。

話は変わりますが、うちの事務所で人材募集をしています。
ネットで募集するときのテクニックなどありましたら、ご教授いただけたらと思います。よろしく。
2. Posted by 社労士「越後の虎」    2006年07月12日 13:38
労務管太郎さま

こちらこそご無沙汰でした。ようやくブログを再開できるようになりました。週2〜3くらいのペースで更新しようと思います。これからもよろしくお願いします。
3. Posted by 労務管太郎    2006年07月12日 19:44
新島先生
コメントありがとうございます。

クリックしておきました。
今後ともよろしく。

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