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「あの時運用利回りが過去最高だったせいで・・・」将来、こんな嘆きの声が聞こえるかもしれません。

先週、新聞報道等で「2005年度企業年金の運用利回りが19.2%と2年ぶりに過去最高を更新」といった情報が流されました。これには株高が大きく貢献しているようです。運用利回り低下による多大な積立不足に悩んでいた経営者様には朗報ですね。

しかし、記事の中に気になる文章がありました。ニッセイ基礎研究所の研究員の方が次のように語っています。

「運用環境好転を受け、年金問題は企業の重要な経営課題とは言えなくなった。だが、年金運営のリスク管理をおろそかにすると市場環境次第で業績に悪影響を及ぼしかねない。」

文章全体を見れば間違えてはいないと思いますが、前段の部分「重要な経営課題と言えなくなった」という部分、私はこれは誤解を招く表現だと思い、危惧しています。これを読んで楽観視する経営者の方がいるような気がしてなりません。

確かに積立不足解消に向かっている可能性はあると思います。しかし、多くの中小企業で実施している退職金制度である「適格年金」では経営課題ではなくなったとは言いきれません。

何故ならば、リスク抱えて運用する、いわゆる特別勘定で運用していないケースが多くあるからです。その場合は株高の恩恵をそれほど受けることはありません。もちろん以前のようなマイナス運用というケースは少ないと思います。しかし昔の予定利率との差が大きいことには変わりないと思います。

それに退職金積立を全て適格年金で準備しているとは限りません。適格年金以上の退職金額を約束している退職金規程が多くあります。この場合は、元より積立をしていない分の資金準備は必要だったわけで、適格年金の運用利回りが好転したといっても出血が若干少なくなるだけです。

これらのことを考えますと「企業の重要な経営課題とは言えなくなった」という言葉を捉えて安心する経営者様がいるのではないかと私は心配です。少なくとも適格年金は、まだまだ要注意という状況に変わりはないでしょう。

それに何と言っても積立手段だけに問題があるわけではありません。退職金問題は「退職金規程」と「積立手段」この2つの問題が並存しています。積立手段が改善したとしても旧態依然とした退職金規程を放置しておいていいわけありません。

「あのときの運用利回り好転の報道、あれさえなければ直ぐに退職金制度の見直しをしていたのに」なんて言う日が来るかもしれません。その時に「しまった!」と思っても後の祭りです。気を付けましょう。


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社会保険労務士 越後の虎 プロフィール