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2006年03月08日

開店時間をずらして残業削減/どうする?残業問題

今日は「どうする?残業問題」です。

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「明日から開店は10時15分にします」これで業績が向上するでしょうか?

私の知っている店が営業時間を変更しました。詳しい事情はわかりませんが、変更にあたり次のような会話があったようです。

「少しでも残業を減らしたいな」
「開店時間か閉店時間をずらせば何とかなりそうです」
「どういうことだ?」
「開店前と閉店後の作業で残業が発生していますので。」
「なるほど、営業時間を短くして残業を減らすのか」
「そういうことです」
「よし、開店時間を15分遅らせよう!」
「今は10時に開店なんで10時15分開店ということですね」
「そうだ。明日からは10時15分に開店だ!」

この店では2交代制で、早番の人は準備の為に開店15分前に出勤、遅番の人は閉店後作業の為に閉店後30分程度残っているそうです。ただ、作業が滞って遅番の人で残業をする人が多いとか。その残業を減らそうと考えたようです。

どうすれば遅番の残業を減らせるか。この会社では遅番の人の出勤を遅らせることにより解決しようと考えたようです。確かに出勤時間が遅らせれば閉店後作業にあてる時間が増えます。よって残業が減るということですね。

ただ、遅番の出勤を遅らせるとその分人員が確保できなくなる時間が発生します。そこで早番の出勤も遅らせようと考えたわけです。早番の人が帰る時間をずらせば、遅番の出勤が遅くなった分を確保できます。具体的には以下の通りの勤務シフトになったようです。

早番 10時00分〜19時00分(当初 9時45分〜18時45分)
遅番 12時30分〜21時30分(当初 12時15分〜21時15分)

確かに理にかなっていますね。遅番は21時閉店にしても21時15分までに業務が終わることは少なく、残業が1日15分〜45分発生していたようです。もちろん全てを計上するわけではなくサービス残業も発生していたとか。この対策であれば恐らく残業は減ることでしょう。

ただ、私は手放しで賛成できません。確かに労働時間だけで考えれば良い対策だと思います。しかし営業時間を短くするということは顧客へのサービスが低下するということです。人件費を減らすことはできても売上が下がればそれ以上のマイナスが増えると思います。よって慎重に検討すべきでしょう。

以前営業時間を1時間延長した店舗がありました。売上を検証してみますと特に売上が上がった時間帯は当初の閉店前30分です。延長した時間帯よりその前の時間で売上が上がったんです。恐らく、基本的にはゆっくり買い物をしたいんで閉店間際になると客数が減るということですね。

開店を早くした場合も同様です。当初の開店後30分の売上が伸びています。つまり10時15分に開店をずらすと減少するのは15分の売上だけではないということです。

固定費の中で多くを占める人件費。これを削減すれば利益増加を見込めるのは確かです。ただ、そのことを中心に考えて行動してしまうと会社を誤った方向に導きかねません。注意が必要ですね。


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社会保険労務士 越後の虎 プロフィール

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NACは個人・法人を問わず、新潟県内の起業家・創業企業を支援しています。もちろん...

この記事へのコメント

1. Posted by YK@見習い    2006年03月08日 20:55
安易な人件費削減は、
縮小均衡の泥沼に陥る
危険性大ということですね。

現に僕が以前いた会社がそうでした。
その会社はそれに加えて、
利益率に無頓着で、
無駄な広告費や運送費を垂れ流し、
顧客満足のために必要なコストを
真っ先に削ってました……。
2. Posted by 社会保険労務士(補助者)の事件簿    2006年03月09日 01:07
なるほど! ですのでカチッ。
3. Posted by ふぅ☆    2006年03月09日 01:38
私がいま顧問をしている会社でも同じような現象があります。
人件費削減(顧問先の場合はサービス残業の減少)と顧客サービスや売上額の狭間は本当に難しいですよね。
4. Posted by 社労士「越後の虎」    2006年03月09日 09:17
y.k様

おっしゃる通り経費削減、縮小均衡といった流れではいずれ行き詰りますね。

社会保険労務士(補助者)様

ありがとうございます。

ふぅ☆様

経費も気をつけなければいけませんが、売上やその源泉となる「従業員のヤル気」も重要ですね。

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