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2006年03月07日
中退共批判を批判してみます/教えて退職金制度
今日は「教えて!退職金制度」です。
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中小企業のための気軽に活用できる退職金制度である中小企業退職金共済(中退共)。情報の送り手によって目的は様々だと思いますが、中退共を批判する内容の情報発信が絶えません。もちろん批判は自由ですし、正しい指摘が多いのも確かです。ただ、気になるのは情報の発信源です。
中退共を批判する情報の発信源は中退共のライバルが多いということです。例えば確定拠出年金(日本版401K)や生命保険など。退職金の積立をするならば中退共は問題が多いから、他の手段で積立ましょうと。
そこで、今回は中小企業のコンサルタントの視点で、中退共批判に対して反論してみようと思います。(中退共批判が悪いということではありません)
<批判の批判 その1> 老後の生活を中退共で保証できる?
保証できないと思います。批判の通りです。40年間、毎月14000円拠出して貰える退職金は800万円弱ですから。但し、根本的なところで勘違いしていないでしょうか。中退共は確かに退職金積立の手段です。しかし、「退職金は老後の生活を保障するものでないといけない」という定説があるわけではありません。
退職金の目的は企業によって様々です。終身雇用が崩れつつある現在、退職金の目的は多様化しています。そもそも従業員の老後を保証できるだけの体力がある中小企業が沢山あるわけではありません。もちろん従業員の老後保証を考える会社は立派な会社だと思いますが。
<批判の批判 その2> 予定利率1%は低すぎる
その通りです。その理由が運営のまずさにあるという指摘も間違っていないと思います。しかし、退職金積立に適した他の積立手段で「確実に」この利率を超える運用が可能なのでしょうか。その為に会社が大きなリスクを背負う、手間がかかるということはないでしょうか。
<批判の批判 その3> 全員一律の退職金でいいのか、おかしくないか
これもその通りですね。一方でその代わりに会社が運用リスクを負わないというメリットもあります。導入が増えている確定拠出年金制度も似た仕組みですね。もちろん運用は従業員が実施するわけですが。
それに中退共でも従業員毎に掛金の額を変えることにより、退職金金額に差をつけることはできます。
以上簡単ですが「中退共の批判」を批判してみました。以上の批判は「何らかの意図をもって話している」わけではありません。単純に反論してみただけです。よって絶対に正しいとは申しません。中退共批判も指摘している内容自体はほとんど間違っていません。
私が言いたいのは「中退共は問題があるから他にしたほうがいい」と考えるのは早計だということです。退職金積立に関して、どの手段を採用するにしてもメリットとデメリットがあります。双方比べて採用を検討しましょう。できれば中立の立場の人間にアドバイスを請うのがいいでしょう。
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そこで、今回は中小企業のコンサルタントの視点で、中退共批判に対して反論してみようと思います。(中退共批判が悪いということではありません)
<批判の批判 その1> 老後の生活を中退共で保証できる?
保証できないと思います。批判の通りです。40年間、毎月14000円拠出して貰える退職金は800万円弱ですから。但し、根本的なところで勘違いしていないでしょうか。中退共は確かに退職金積立の手段です。しかし、「退職金は老後の生活を保障するものでないといけない」という定説があるわけではありません。
退職金の目的は企業によって様々です。終身雇用が崩れつつある現在、退職金の目的は多様化しています。そもそも従業員の老後を保証できるだけの体力がある中小企業が沢山あるわけではありません。もちろん従業員の老後保証を考える会社は立派な会社だと思いますが。
<批判の批判 その2> 予定利率1%は低すぎる
その通りです。その理由が運営のまずさにあるという指摘も間違っていないと思います。しかし、退職金積立に適した他の積立手段で「確実に」この利率を超える運用が可能なのでしょうか。その為に会社が大きなリスクを背負う、手間がかかるということはないでしょうか。
<批判の批判 その3> 全員一律の退職金でいいのか、おかしくないか
これもその通りですね。一方でその代わりに会社が運用リスクを負わないというメリットもあります。導入が増えている確定拠出年金制度も似た仕組みですね。もちろん運用は従業員が実施するわけですが。
それに中退共でも従業員毎に掛金の額を変えることにより、退職金金額に差をつけることはできます。
以上簡単ですが「中退共の批判」を批判してみました。以上の批判は「何らかの意図をもって話している」わけではありません。単純に反論してみただけです。よって絶対に正しいとは申しません。中退共批判も指摘している内容自体はほとんど間違っていません。
私が言いたいのは「中退共は問題があるから他にしたほうがいい」と考えるのは早計だということです。退職金積立に関して、どの手段を採用するにしてもメリットとデメリットがあります。双方比べて採用を検討しましょう。できれば中立の立場の人間にアドバイスを請うのがいいでしょう。
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この記事へのコメント
1. Posted by
フレンチフリゲート
2006年03月07日 14:13
2. Posted by 社労士「越後の虎」
2006年03月07日 15:57
フレンチフリゲート様
そうなんですね。「会社にとって最善のやり方を提案」というよりも「自分の商売に最善な提案」をする場合があります。今回はこのことに触れたかったわけです。
そうなんですね。「会社にとって最善のやり方を提案」というよりも「自分の商売に最善な提案」をする場合があります。今回はこのことに触れたかったわけです。
3. Posted by
美人社労士?
2006年03月07日 18:02
最近は何がいいのかさっぱり分からなくなってきています。
たぶんどれが正解かは、10年、20年経ってはじめて答えがでるのでしょうね。
でも、分からない中で、その会社に一番あったものをアドバイスできるようにならなければいけませんね。社労士も大変です。
たぶんどれが正解かは、10年、20年経ってはじめて答えがでるのでしょうね。
でも、分からない中で、その会社に一番あったものをアドバイスできるようにならなければいけませんね。社労士も大変です。
4. Posted by 社労士「越後の虎」
2006年03月07日 20:37
答えが歴史が証明する!ということでしょうか。我々に大事なのは「役に立とう」というスタンスなのかもしれませんね。
5. Posted by
YK@見習い
2006年03月07日 22:36
新島先生の記述の中に
例示されたとおり、
中退共も完璧な制度ではないでしょう。
ただ、適年の運用不振による
積立額の不足を引き起こした
保険会社が、過去の失敗に
素知らぬ顔で、自社の新たな商品を
売らんがために中退強を
批判するのはいかがなモノか
という気がします……。
401kだって、
60歳までは受け取れない、
投資教育に多大な労力を要するなど
批判の余地はあるのですから……。
例示されたとおり、
中退共も完璧な制度ではないでしょう。
ただ、適年の運用不振による
積立額の不足を引き起こした
保険会社が、過去の失敗に
素知らぬ顔で、自社の新たな商品を
売らんがために中退強を
批判するのはいかがなモノか
という気がします……。
401kだって、
60歳までは受け取れない、
投資教育に多大な労力を要するなど
批判の余地はあるのですから……。
6. Posted by
kirilltm
2006年03月09日 10:13
遅ればせながら、コメントです。
今回も大いに共感です。
自分のビジネスに有利に誘引する立場のコンサルや金融機関がやはり多いのも事実。
一方、「中退共は国の制度だから安心」と、妄信している経営者が多いのも事実。
他の方のコメントにあるように、どれも完璧ではない、ましてや将来にわたって絶対に正しいということがいえないという状況の中で、「正確な情報を提供する」(客観性)⇒「それに対するコンサルタントの独自の視点を主張する」というプロセスが必要だと思います。
今回も大いに共感です。
自分のビジネスに有利に誘引する立場のコンサルや金融機関がやはり多いのも事実。
一方、「中退共は国の制度だから安心」と、妄信している経営者が多いのも事実。
他の方のコメントにあるように、どれも完璧ではない、ましてや将来にわたって絶対に正しいということがいえないという状況の中で、「正確な情報を提供する」(客観性)⇒「それに対するコンサルタントの独自の視点を主張する」というプロセスが必要だと思います。
7. Posted by 社労士「越後の虎」
2006年03月09日 10:29
y.k様
「自社の新たな商品を売らんがために中退共を批判するのはいかがなモノか」、まさに私が言いたいことです。
kirilltm様
確かに中退共を信頼しすぎるのも問題です。その点を考えると「中退共+生保」という積立も理にかなっていると思います。
「自社の新たな商品を売らんがために中退共を批判するのはいかがなモノか」、まさに私が言いたいことです。
kirilltm様
確かに中退共を信頼しすぎるのも問題です。その点を考えると「中退共+生保」という積立も理にかなっていると思います。













