今日は「モデル就業規則の恐怖」、です。

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「なんで残業になるの?」安易にモデル就業規則を採用した結果です!

従業員が10数人の会社から就業規則に関する質問をしたいという電話がありました。

「助成金をもらうときに作った就業規則のことで質問したいんだが」
「何か問題があるんですか」
「残業が増えてしまって困っていてね。」
「どうしてですか」
「簡単に言うと、会社の勤務体制と合っていないんだよ」
「どうして、そんな就業規則を作ったんですか」
「いや、ネットからモデル就業規則をダウンロードして・・・」

よくある話ですね。助成金がもらえることに気づいたが、就業規則がないと助成金がもらえない。しかし、就業規則をきちんと作るだけの知識はない。専門家に頼むと多額の報酬がかかる。それならば無料で手に入るモデル就業規則を使う。このようなことは決して少なくないと思います。

この会社で問題となったのは勤務に対する規定。モデル就業規則では毎日9時〜18時まで勤務、途中に1時間の休憩を取る。そして休日は原則として週休2日。年間休日カレンダーに基づいて取得するようになっています。この内容自体は決して悪い内容ではありません。

一方で会社の実態はどうでしょうか。製造業で季節によって繁閑の差が激しいため、実質的に変形労働時間制となっていました。週によって土曜日に働いたり、労働時間を短くする日もあったようで、週平均で40時間以内におさめるようにしていました。もちろん超えた場合は残業をきちんと支払っていたとか。但し労使協定の届出をしていなかったため、厳密に言いますと違法状態だったようです。いずれにせよ、採用したモデル就業規則とは全然違いますね。

そして、ある日労働基準監督署で残業代の未払いについて指摘を受けたとか。指摘の内容は1週で40時間を超えた労働についての割増賃金が払ってないという内容。最初は意味がわからなかったそうです。変形労働時間制であれば特定の週に40時間を超えても平均して40時間になればいいわけですから。

しかし、助成金をもらうために使ったモデル就業規則は通常の週休2日制。土曜日に働くと、原則休日労働となりますので割増賃金が発生します。仮にカレンダーで出勤日にしたとしても月曜から金曜ですでに40時間働いているため、やはり割増賃金が必要となります。よって、残業代未払いとなってしまいました。

助成金を作るためだけにモデル就業規則を作ったことはありませんか。安価で作成を依頼し、会社に合っていない就業規則になっていませんか。モデル就業規則には沢山の問題が潜んでいます。会社の実態に合っているか、会社に不利になっている点はないか、一度キチンとチェックしてみましょう。

この会社とはその後付き合いはなく、どうなったかわかりません。しかし、モデル就業規則をそのまま採用していますので、今後もトラブルは絶えないでしょう。

★わかりやすく簡便化して説明しています。詳細は別途ご相談下さい★

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社会保険労務士 越後の虎 プロフィール