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2006年01月10日

労働法を知らない現場の英雄

今日は,労働法を斬る、スーパーに勤める知人から聞いた事例を紹介します。

ある食品スーパーでの話です。パートが集まらず人員不足に陥りました。そして思うように売場作りができなくなり、困るようになりました。そこで、人事担当者はパートタイマーが集まらないなら仕方ない、ということで、シルバー人材センターから派遣してもらうことにしました。確かに60歳過ぎてもまだ元気は方も多いですね。体力を要する仕事でなければ結構できるかもしれません。とりあえずシルバーさんにより人員不足はある程度解消され、売場も落ち着きはじめました。

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しかし、あるシルバーさんとのトラブルを抱えるようになりました。このシルバーさんは前職で何をしていたかわかりませんが、結構気難しい人のようで、上司からの指示に対し、話し方に注文をつけたり、仕事の段取りに文句を言ったりして、結構問題になっていました。それだけならいいのですが、ある日売場にて上司に言いました「そういうことをやらせるなら、きちんとお願いしますと言うべきだろう」。遠くまで聞こえる大きな声で怒鳴ったようです。

上司は必要な人員でもあるので、なだめながら話をしていたようですが、まわりの人が店長に知らせました。そして、その後店長とシルバーさんで話し合いました。その後店長がシルバーさんの上司に曰く「辞めてもらうことにしたよ」。依願退職のようにしたのか、解雇にしたのか、そこまでは聞きませんでしたが。そもそもその店長は現場からの叩き上げで、労働法規などほとんど知らないようです。知人曰く「多分聞いても辞めさせたということ以外の話は聞けないだろう。」ということ。

何はともあれ、1つ言えることは店長の対応は軽率であるということです。感情的になって、そんな奴はとんでもない、ということで辞めさせるようにしたようですが、今までにきちんと注意したこともなく、今回の件に関して理由を聞いたり、今後改善の見込みがあるかどうか、ということも全然考えてなかったようです。それが気になって知人は私に「こんな対応でいいの」という質問をしてきたわけです。仮に解雇だとしたら無効とされる可能性も十分にあるでしょう。

この事例は注意や指導もなくいきなり解雇をすることは難しいということが1つ問題ですが、もう一つ指摘しておきたいことがあります。中小企業では「管理監督に秀でた人」ではなく「現場の英雄」が管理職なることが多いと思います。このような人にいきなり労務管理をやれと言ってもできるわけがありません。労働法規を知っているわけありません。このような実態を踏まえ、管理職に登用する際は管理監督者にきちんと労務管理や労働法規の研修をさせる必要があるでしょう。また、きちんと実行しているか、こまめにチェックする必要もあります。

野球の監督で「名選手が名監督になるとは限らない」とよく言います。これと似ていますね。

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この記事へのコメント

1. Posted by クワバラ    2006年01月11日 09:37
クワバラです。

>管理職に登用する際は管理監督者にきちんと
>労務管理や労働法規の研修をさせる必要があるでしょう。

私もそのように考えます。
体調維持(病気予防)のために
TVでみのもんたの番組やあるある大辞典を楽しむように
紛争予防と業績向上のために社労士の話を楽しんでいただけたら
良いのですが。ちょっと調子良すぎますかね(笑)
2. Posted by 社労士「越後の虎」が労働法、退職金制度を斬る    2006年01月11日 09:47
クワバラ様

ご無沙汰してます。おっしゃる通りだと思います。利益を生み出すのは従業員なのですから当然のことですよね。
3. Posted by やまだ経営労務管理事務所 やまだ    2006年01月11日 18:33
 越後の虎さん、すっかりご無沙汰してました。
 やまだです。新年あけましておめでとうございます。

>管理職に登用する際は管理監督者にきちんと
>労務管理や労働法規の研修をさせる必要があるでしょう。

>野球の監督で「名選手が名監督になるとは限らない」とよく言います。これと似ていますね。

 これ、つくづく実感しています・・・。

 共感したので、思わずカキこみました。
 今年も宜しくお願いいたします。
4. Posted by 社労士「越後の虎」が労働法、退職金制度を斬る    2006年01月11日 20:12
やまだ様

こちらこそ、ご無沙汰しておりました。これからもよろしくお願いします。

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