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2005年11月24日

どうする?残業問題:労働の量、どう計る?

毎週月曜〜木曜日は日替わりコラムです。今日は「どうする?残業問題」、です。

読売新聞で労働時間管理について2社の例が紹介されました。今日はそのうち2社の取組み内容を紹介します。

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厳密1分刻み 「時間型」(マクドナルド)

5月に労働基準監督署が行った店舗への立ち入り調査で、労働基準法違反を指摘されたのがきっかけで、日々の計算はもちろん、1ヶ月合計でも切り捨て切り上げをすることなく、1分単位で労働時間を計算することにした。


1ヶ月合計でも切り上げ切り捨てをせず、法律に沿って厳密に労働時間を把握するということですね。改善策としては良い考えだと思います。但し、実際に現場での対応はどうでしょうか。詳しい方法はわかりませんが、本人の申告やタイムカードの打刻によっていくらでも調整できます。管理監督者が厳しい対応をしないと結局同じです。注意が必要かと思います。 マクドナルド問題の考察>>

大名出勤OK 「成果型」(コニカミノルタホールディングス)

コニカミノルタホールディングスでは、コニカとミノルタの経営統合に伴い、4月から新人事制度を導入した。時間ではなく、能力と成果でみる裁量労働制の一段の浸透が柱の一つで、研究・開発や企画部門の入社5年目前後から40歳程度までの3366人が対象となり、約6割に当たる2050人が裁量労働制を選択した。


確かに、労働基準法が時間で給料を支払う仕組みになっていますが、実際の企業で重視しつつあるのは成果です。このギャップを埋める仕組みとして裁量労働制は有効でしょう。ただ、気を付けなければいけないのは長時間労働の助長です。成果が出なければ、まじめな人ほど成果を出す為に長時間働くでしょう。会社が社員の労働時間をきちんと把握して、健康状態に気を配る必要があります。


どちらの会社の方法も制度としては良いと思います。但し、実際に良い方向に進むかどうかとなると別問題です。制度は良くても運用を誤れば結局同じことです。労働時間管理を厳密にやろうと思っても残業の予算などがあり、現場で誤魔化せば同じことです。実際にそういう会社も多いのではないでしょうか。

裁量労働にしても同じです。実際に野放しにできる社員がどれ位いるでしょうか。能率が悪い社員、働き方の改善が必要な社員はどうするのでしょうか。会社としては残業代が減るので良いかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。

難しいこととは思いますが、是非、制度の運用を本来の目的に沿ってきちんと行って欲しいと思います。会社の売上の源泉は従業員の活力です。それを損なう制度になってしまいますと、導入する意味はありません。

(解説はあくまでも一般論として述べています。2社の取組みや成果を否定するものではありません)

【過去記事はコチラ】どうする?残業問題トップページ
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労働法の相談室 │Comments(2)TrackBack(0)どうする?残業問題 

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この記事へのコメント

1. Posted by Y.K@見習い    2005年11月24日 21:31
どんなに優れた制度でも、
結局は運用する人次第なんですよね……。
って、あれ?
最近、似たようなコメントを
どこかでしたような気が……。^^;

ともかく、
厳密で公正な制度の運用には、
何かと手間ががかるもの
なんですよね……。

2. Posted by 社労士「越後の虎」    2005年11月25日 22:43
そうですね、正しい制度を作ること、正しい運用をすること、共に手間がかかるので大変です。そこで我々のような人間が必要かと思っています。本で書いてあることのモノマネのようなコンサルはしたくないですね。

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