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2005年11月16日

教えて!退職金:耳を疑うアドバイス

月曜日から木曜日は日替りコラム、今日は「教えて!退職金」です。Q&Aはお休みしまして、チョットおかしくない?という相談事例を紹介します。

ブログの中で何回か「退職金規程は作成すべきである」という話をしましたが、先週また同じような事例がありましたので紹介します。今回問題なのは会社側というよりもアドバイスをした人なのですが。

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この会社では以前は中退共で退職金を積立て、中退共から支払われる金額をもって退職金としていました。しかし、あるキッカケで中退共を辞めたということです。それは懲戒解雇をした人に退職金を支払うことになったからだとか。確かに、中退共は退職事由によって退職金額を変えることはできません。だからと言って中退共を完全に辞めなくても良いと思うのですが。

問題はこれからです。その後、その会社では特に外部で退職金を積み立てることなく、会社で貯めているお金から退職金を支払っていたとのこと。必ず悪いというわけではありませんが、効率がいいとは言えないですね。

また、支給額も特に決めることなく、社長判断で退職金を支給していたようです。これも以前このブログでお話ししましたが、あまり良いことではないですね。でも多少気になっていたのか、ある社会保険労務士にこのことを相談したら、「そういうことならば退職金規程を作る必要はないでしょう!」と言われたそうです。

私は耳を疑いました。何故作る必要がないんでしょうか。社長の好きにすれば、それでいいとういことでしょうか。それとも社長の言いなりになっているだけなのでしょうか。それとも制度を作ると縛られるから嫌なのでしょうか。

仮に社長の好きなようにしたいのであれば、その考えをそのまま規定すればいいじゃないですか。退職金の金額に差をつけたいのであれば、そのような退職金規程を作ればいいじゃないですか。今まで一定額を払い続けていた状態で、急に退職金規程をなくすリスクの方がよっぽど大きいと思います。(詳しくは下記参考コラムにて)

制度を作るということを話すと「縛られるのが嫌」「面倒だ」とう返答がよくあります。それは違うと思います。制度を作るのが悪いのではなく、作った制度の内容が悪いだけです。制度を作らず曖昧にしておくことの方が手間もかかるしリスクも大きくなります。制度を作るということをもっと前向きに考えて欲しいですね。

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【参考コラム】
・社長の独断による支給
・慣行による退職金
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労働法の相談室 │Comments(4)TrackBack(0)教えて!退職金制度 

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この記事へのコメント

1. Posted by Y.K@見習い    2005年11月17日 10:11
いつもながら、新島先生の
退職金に関する記述は勉強中の身である
僕にとって非常に参考になります。
ありがとうございます。

ところで、話は変わりますが、此の度、
僕が勤める「事務所」のブログを立ち上げることになりましたので、
先生のこちらのブログとのリンクをお願いしたいのですが、
よろしかったでしょうか?


2. Posted by 社労士「越後の虎」    2005年11月17日 13:43
いつもコメントありがとうございます。もちろん相互リンクOKです。後ほど、こちらからもリンクさせて頂きます。
3. Posted by 江上    2005年11月18日 11:27
初めて拝見させて頂きました。
これだけ詳しく解説されているサイトは初めてで、感動すら感じました。
ためになる情報ありがとうございます。
4. Posted by 社労士「越後の虎」    2005年11月18日 11:32
コメントありがとうございます。お褒め頂いて恐縮です。退職金問題はようやくクローズアップされてきましたね。ただ、誤った方法による制度改定が横行していますので、警鐘を鳴らす意味で情報を発信しています。

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