新潟の社労士(社会保険労務士)「越後の虎」です。昨日に引き続き、マクドナルド(賃金不払い)問題の考察、第3回をお送りします。

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マクドナルドでは労働時間計算の誤りを認め今後は1分単位で計算する仕組みに改めました。もちろん直営店だけでなくフランチャイズ店も同様の仕組みにする方針のようです。

労働時間の30分未満を日々切り捨てにしていたのであれば、労働時間を1分単位で集計していくことにより、今後給与金額の増加は避けられないでしょう。

もう1つ見逃せないのは、今まで切り捨てにしていた労働時間分の給与を2年間遡って支払うということです。対象となる従業員は10数万人になるようで、金額も数億円に達すると言われています。

大変な痛手ですね。突発的に多額の出費がかさみ、キャッシュフローに重大な問題が生じるでしょう。また、2年間遡るといってもすぐ金額が把握できるはずもありません。かなり手間がかかるでしょう。お金と時間、この2点で大打撃を被ったということになります。

ところで、今回未払い分を支払うことになりましたが、「2年間」遡るという理由がわかりますか?一般的に是正勧告を受け未払い賃金を支払う場合も2年間遡るということが多くありますね。

これは賃金請求権の期間を定めた労働基準法の「消滅時効」に基づいています。2年間で請求権がなくなるので、2年間遡っているわけです。つまり、何らかの形で賃金の不払いがあり従業員から請求があれば最低でも2年間は遡って支払う必要があるわけです。

今回のマクドナルドの件はどの企業にとっても他人事ではないでしょう。敢えてそれを承知でマクドナルドを狙い撃ちにしているのかもしれませんが。いずれにせよ、給与計算・割増賃金の支給で誤りがないか、再確認してみる必要があります。賃金を正しく払わないということは「少なくとも2年間遡及して支払う」リスクを抱え込むことになります。

明日はこの記事に関連しまして、給与計算で間違い易い点につき解説したいと思います。

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