新潟の社労士 新島です。
本日の日経新聞記事によりますと、賃金体系を職種別に細かく分類する職種別賃金を採用する企業が増えているとのこと。団塊の世代が大量に離職するにもかかわらず、少子化により思うように必要な人材確保が難しくなっており、より柔軟な制度を設けることにより、良い人材を確保しようとしています
本日の日経新聞記事によりますと、賃金体系を職種別に細かく分類する職種別賃金を採用する企業が増えているとのこと。団塊の世代が大量に離職するにもかかわらず、少子化により思うように必要な人材確保が難しくなっており、より柔軟な制度を設けることにより、良い人材を確保しようとしています
職種別賃金とは企業内の職種に応じて異なる賃金体系や評価基準を設定する賃金制度です。例えば、事務職、営業職、製造、研究開発担当など、職種によりその難易度や競争力に応じて異なる制度を設けます。営業職と事務職で同じような評価制度では確かに正しい評価は難しいですね。また、成果が分かりやすい職種はより成果を重視する賃金体系を導入することもできます。
ちなみに社会経済生産性本部の調査によると職種別の賃金相場は以下の通りとなっています。
新規開拓営業職 31.5万 小規模店長 34.9万 プログラマー 25.6万
システムエンジニア 29.7万 事務アシスタント 21.3万 経営企画 40.1万
しかし、実際の企業では職種別の賃金ではなく社内資格や役職によって統一した賃金制度が導入されているケースが多くなっています。その為、相場との乖離が大きくなることがあります。また、職種に関わらず統一した賃金体系も影響しています。この乖離を埋めるという意味でも、職種別賃金制度導入は効果的でしょう。
成果主義人事制度の導入が進み、成果によって賃金に差がつくケースが増えていますが、今度は仕事の内容でも差をつけようとしています。従来の一律である賃金からの脱却がより鮮明になっているとも言えます。但し、配置配属に関する権限は会社にありますので、希望の職種に就くことが出来ない場合が懸念されます。特に賃金の高い職種を希望していた場合などは。
また、成果、職種、職位、と賃金を決定する要素が増えることになりますと、より賃金体系が複雑になります。そこをどのようにまとめるか、ということが新たな課題となるのではないでしょうか。当然のことですが、これだけ複雑になりますと中小企業は難しいかもしれませんね。
社会保険労務士 新島 哲 ホームページ
ちなみに社会経済生産性本部の調査によると職種別の賃金相場は以下の通りとなっています。
新規開拓営業職 31.5万 小規模店長 34.9万 プログラマー 25.6万
システムエンジニア 29.7万 事務アシスタント 21.3万 経営企画 40.1万
しかし、実際の企業では職種別の賃金ではなく社内資格や役職によって統一した賃金制度が導入されているケースが多くなっています。その為、相場との乖離が大きくなることがあります。また、職種に関わらず統一した賃金体系も影響しています。この乖離を埋めるという意味でも、職種別賃金制度導入は効果的でしょう。
成果主義人事制度の導入が進み、成果によって賃金に差がつくケースが増えていますが、今度は仕事の内容でも差をつけようとしています。従来の一律である賃金からの脱却がより鮮明になっているとも言えます。但し、配置配属に関する権限は会社にありますので、希望の職種に就くことが出来ない場合が懸念されます。特に賃金の高い職種を希望していた場合などは。
また、成果、職種、職位、と賃金を決定する要素が増えることになりますと、より賃金体系が複雑になります。そこをどのようにまとめるか、ということが新たな課題となるのではないでしょうか。当然のことですが、これだけ複雑になりますと中小企業は難しいかもしれませんね。
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コメント
コメント一覧
成果主義は、私も会社で何度も導入されました(笑)が、結局評価する人が全く役立たず、あるいは単純に給料を削減する目的が見え見え、の2つでことごとく失敗していました(離職率の急激な上昇・低レベルの人材の流入)
コンサルタントは、入れるだけ入れて逃げる場合も多く、運営は本当に大変だと思います。
会社の、究極の目的は利益を上げることで、人を大事にすることでそれを達成するという発想もあって良いと思うのですけど。
この制度で心配することは、人事部があまりに現場任せにしてしまうと、職場の本音と人事部の建前が食い違ってやがて制度が形骸化してしまうということです。制度を作りっぱなしにしないで最後までフォローされると良いのですが。気がかりでもあります。
今日の記事もでもそうですし、いつも感じますが事務って低い評価ですよね。仕方ないんですかね。
何十年も勤めている事務員さんが安い給与で本当にかわいそうってことよくあります。
僕のセンセがやっているのを見る限り、
その塩梅がムズカシいですね……。
賃金リストラをやりすぎると、士気をそぎますし、
手心を加えすぎれば、効果がないし……。
確かに、中小企業では、導入のメリットを見いだすことが
難しいかもしれませんね……。
新島先生、情報ありがとうございます。
相当な手間がかかりそうですね。
(コンサルタントの先生が逃げ出したくなるのもわかる気が・・・
なんて言ってたらいけませんね!)
社長さんをはじめ、従業員の皆さんの心がひとつにならないと、
かなりむずかしいと思います。<成果主義
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